2012年06月02日

「仮縫い」とは?

仮縫いとは??

クチュリエ養成講座で仮縫いを実践体験しました。


講座では

基本の縫製の部を指導しています。

「基本は縫うこと」

この基本がなければ

本物は出来ませんね。


カリキュラムもほぼ終わりに近づき、

若手クチュリエが

仮縫いを実践体験。



そこで、

「仮縫い」とは?


説明いたしましょう。

仮縫いとは、簡単に言えば

既製品とオーダーとの大きな違い。


出来上がっている既製品のお洋服にはなく、

オーダーならではの作業と言ってもいよいでしょう。


その方のサイズに合わせて、細かくピンワークするのです。



オーダーでは、その方に合わせて一枚の生地から

作り上げていきます。

生地を選んで、デザインを決めて、その後採寸。


20か所以上もの箇所を細かく採寸するのですが

やはり立体の体と平面での製図だけでは、微妙なフィッティングが必要となります。


そこで、お洋服を仕上げる前に

仮でお洋服を作ってしまうのです。


一度、その方に着てもらい、フィッティング。



人の体は様々で、

製品の号数だけではない、ウエストの位置や肩の高さを細かくチェック。


お洋服は肩で着る。

と言われるほど、肩線(肩)は大切。


着にくい!

と、思うお洋服はこの肩線が合っていないから。


動きにくい!

と思うのは

アーム(袖周り)が合っていないから。


なんとなく、ダサく見えたりするのは

ウエストの位置がお洋服のウエストの位置と合っていないから。


借りてきた衣装のように見えるのは、袖や裾の長さが合っていないから。


せっかくの自分の為のお洋服ですものね。

その方の魅力を最大限に引き出して、「なりたい自分」

のお洋服を作っていくのです。


オーダーの命ともいえるこの「仮縫い」の作業を

若手クチュリエが体験しました。

$サリのブログ

お客様とのコミュニケーションを取りながら

ピンワーク作業は

多くの経験が必要となります。

今回の体験にご協力を頂きました能登原さま。ありがとうございました。

素敵なワンピースを仕上げます。


あ、そうです。

この「仮縫い」は仮、なので、

仮縫いが済んだら、製図を補正して、

全部ほどいて、生地に戻してから

縫製の作業に入ります。


長ーい道のりと多くの作業。

時間も手間もかかりますが、

これが私たちのお仕事。使命なんです。(笑)


手間暇かけた自分だけのオリジナル、自分ブランドのお洋服は

大切に着て頂ける、

「本物」


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